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エゾリス通信

北海道札幌市の円山公園周辺は、 エゾリスをはじめとして様々な野鳥や、植物が豊富です。都市の中の原始林を楽しみながら未来に残しましょう。

コハコベ

コハコベ
小繁縷
Stellaria media

  • 目:ナデシコ目
  • 科:ナデシコ科
  • 属:ハコベ属

4月中ころから咲き始め、花は6から7mmくらいで小さい。花弁は白く、5枚だが根本まで深く切れ込んでいるので10枚に見える。花弁の隙間が大きめ。茎は赤っぽく、片側に1列の毛が生えている。地面を這うように伸びます。上部の葉は柄がないか、あっても太くて短い。葉の色は濃い緑色。越年草。

アチラコチラの道端で咲いてはいますが、小さくて目立ちません。

よく似た植物、ウシハコベ、ミヤマハコベ、ミドリハコベ、コハコベの見分け方はこちらをご覧ください。

白実のエゾヘビイチゴ

エゾヘビイチゴ(白い実)
蝦夷蛇苺
Fragaria vesca

  • 目:バラ目
  • 科:バラ科
  • 属:オランダイチゴ属

前に円山動物園の「動物園の森 散策タイム」という催しで案内をしてくれた人が、「白い実をつけるエゾヘビイチゴはここにしかありません」と説明してくれて、初めて白い実のエゾヘビイチゴがあるんだと認識しました。「ここ」というのがどのくらいの範囲かよくわかりませんが、たぶん円山のことでしょう。

そういえば、白いイチゴの実は見たことがあるような?てっきりこれから赤くなるんだろうくらいにしか思っていなかったけど、あれって白実のエゾヘビイチゴだったのかもと昔の写真を見直してみたら、結構写っていました。

それで、今年は意識的に観察してみた。エゾヘビイチゴが固まって咲いている場所は、大体わかっているから実がつくまで定期的に見ていたら、円山と旭山記念公園近辺で何箇所か白い実が付くエゾヘビイチゴを特定できました。それぞれ結構離れた場所なんだけど、ホントに円山周辺にしかないのかな。

赤い実のエゾヘビイチゴ

ちなみにこちらが、赤い実をつける普通のエゾヘビイチゴです。花だけ見ても見分けがつきません。最初は白かった実がだんだん赤くなります。

よく似たイチゴの仲間の見分け方を写真付きのフローチャートにしてみました。
こちらも見てください。

フタリシズカ

フタリシズカ
二人静
Chloranthus serratus

  • 目:センリョウ目
  • 科:センリョウ科
  • 属:チャラン属

6月の中旬ごろ、2本前後の花序を付ける。高さは30から60cmくらい。上部に2,3対の大きな葉が付き、細かい鋸歯がある。多年草。

2本の花序がすっと立つ姿は、フタリシズカの名前にふさわしい雰囲気がありますが、華やかさはありません。ヒトリシズカとかニリンソウとか似たようなイメージの名前を持つ花に比べると、可憐さでは負けているかも。ガンバレ、フタリシズカ!

ユースの森外周の道路沿いにまとまって咲いていました。

ギンラン

ギンラン
銀蘭
Cephalanthera erecta

  • 目:キジカクシ目
  • 科:ラン科
  • 属:キンラン属

5月の下旬くらいに白い花を咲かせます。高さは10から30cmくらい。背はあまり高くなりません。多年草。

クゲヌマランと同じようなところに咲いています。クゲヌマランとの違いは、花に距(きょ)が目立つところです。ギンランは距が見えますが、クゲヌマランはほとんど出っ張りがありません。葉もクゲヌマランよりも幅広で、高さは低いです。円山ではクゲヌマランよりも数が少ないようです。

クゲヌマランとギンランの見分け方のフローチャートにしました。

エゾアカバナ

エゾアカバナ
蝦夷赤花

Epilobium montanum

  • 目:フトモモ目
  • 科:アカバナ科
  • 属:アカバナ属

6月初めから中旬ごろ淡い紅色の花をつける。高さは15から50cmほど。花びらは4枚で先端が浅く裂けている。雄しべの先端が4つに裂けるのが特徴。葉には鋸歯がある。多年草。

円山公園では見つけにくいけど、暗い林の中で小さく固まって咲いていました。旭山記念公園ではあちこちに結構咲いています。茎が長くて花も小さいのでちょっとした風で、ふらふら動いてなかなか写真はうまく撮れません。最初見たときは、うつむき加減で花もあまり開いていないので、そういう花なのかなと思っていました。でも夕方の散歩時間では単に花を閉じていただけでした。閉店時間が早いのね。4時くらいには、しぼんでしまいます。長い毛のついた種ができて(写真左上)、風に乗せて飛ばします。

クゲヌマラン

クゲヌマラン
鵠沼蘭
Cephalanthera longifolia

  • 目:キジカクシ目
  • 科:ラン科
  • 属:キンラン属

5月の下旬くらいに白い花を咲かせます。高さは30から50cmくらい。蕾の頃はそうでもありませんが、咲き始めると花の部分がにゅにゅっと伸びて葉よりも高くなります。同じ仲間のギンランは花に距(きょ)が見えますが、クゲヌマランは距がほとんど目立たないか、距が無いように見えます。

円山ではあまり目立ちませんが、広い範囲でポツンポツンとまばらに咲いています。咲く時期が5月から6月にかけてなので、散策路沿いなどに咲いていると、ちょうど草刈りの時期に重なって気がついたらバッサリ刈られていたりします。

円山公園や旭山記念公園にはクゲヌマランや、よく似たギンランも咲いています。見分け方のフローチャートを作ってみました。