ウグイスの谷渡り
つくばサイエンスニュースでウグイスの谷渡り鳴きに関する新説の記事が出ていました。
ウグイスの「谷渡り鳴き」で新説―警報だとする従来説を否定
(独)国立科学博物館は10月29日、ウグイスが発する「谷渡り鳴き」は警報ではなくメスへのアピールであることが分かったとする新説を発表した。谷渡り鳴きは、近くの仲間に危険が近づいていることを知らせる警報だとこれまで見られてきたが、警報ではなくメスに対するオスのアピールであることを科学的に実証した。
ウグイスの鳴き方には三種類あって
- さえずり:「ホーホケキョ」求愛行動(オスのみ)
- 谷渡り:「ピルルルルルケッキョケッキョ…」警報?(オスのみ)
- 地鳴き:「チャッ、チャッ」日常会話(オスもメスも)
と、一般的には考えられてきたんだけど、谷渡り鳴きは危険がない時にも鳴いているし、そもそもちゃんとした研究はされてなかったんじゃない?ということでこの研究が始まったらしい。そういえば、人が近づいたときもすぐそばで「ケキョケッキョケッキョ・・・」と鳴いているよね。
研究によると、新潟県ではオスとメスが渡ってくる時期がズレていて、先に渡ってきたオスはメスがいない時期には谷渡り鳴きはあまりせず、メスが来て繁殖期になると谷渡り鳴きが始まるそうだ。
北海道もそうなのかな?春が来たらオスだけの時期に地鳴きしかしないのか確かめてみよう。と一瞬思ったんだけど、ウグイスって藪の中にいるからなかなか見つけられないんだよね。それにオスかメスかも見た目でわからないし。「ホーホケキョッ」って鳴いてくれるからはじめて「あ、ウグイスだ」とわかるんだけど、そのときにはもう繁殖期に入っているってことだ。ウーン、やっぱり研究は地道なフィールドワークの成果なんだね。