第8版 野鳥辞書を作ってみた
日本鳥類目録改訂第8版が出たので、それに合わせて、フリーの野鳥辞書を作りました。パソコンの日本語入力にユーザー辞書として登録すると、野鳥の名前を入力することで、学名とか目科属などが出てきます。
詳しくは、
またはメニュー項目の「野鳥辞書」をクリック。
日本鳥類目録改訂第8版が出たので、それに合わせて、フリーの野鳥辞書を作りました。パソコンの日本語入力にユーザー辞書として登録すると、野鳥の名前を入力することで、学名とか目科属などが出てきます。
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アキノキリンソウ
秋の麒麟草
Solidago virgaurea var. asiatica
8月末から10月はじめ頃咲いています。黄色く小さな花をたくさんつけます。高さは30センチから80センチくらい。
9月頃円山の登山道に結構咲いています。
アキノキリンソウの高山型で、亜種のミヤマアキノキリンソウというのもあって、背丈が低いとか花が頂部に固まっているとか、総苞片がアキノキリンソウが4列でミヤマアキノキリンソウが3列とか、色々あるらしいんだけど、中間型もあるんで区別が難しいなんて書いてある。よくわかりません。標高225mの円山が高山とも思えないけど・・・
「北海道 山の花図鑑 藻岩・円山・八剣山」を見ると、ミヤマアキノキリンソウは八剣山にあると書いてある。ちなみに、この本ではアキノキリンソウは総苞片が3段、ミヤマアキノキリンソウは4列と書いてあった。書き間違いかな。
つくばサイエンスニュースでウグイスの谷渡り鳴きに関する新説の記事が出ていました。
ウグイスの「谷渡り鳴き」で新説―警報だとする従来説を否定
(独)国立科学博物館は10月29日、ウグイスが発する「谷渡り鳴き」は警報ではなくメスへのアピールであることが分かったとする新説を発表した。谷渡り鳴きは、近くの仲間に危険が近づいていることを知らせる警報だとこれまで見られてきたが、警報ではなくメスに対するオスのアピールであることを科学的に実証した。
ウグイスの鳴き方には三種類あって
と、一般的には考えられてきたんだけど、谷渡り鳴きは危険がない時にも鳴いているし、そもそもちゃんとした研究はされてなかったんじゃない?ということでこの研究が始まったらしい。そういえば、人が近づいたときもすぐそばで「ケキョケッキョケッキョ・・・」と鳴いているよね。
研究によると、新潟県ではオスとメスが渡ってくる時期がズレていて、先に渡ってきたオスはメスがいない時期には谷渡り鳴きはあまりせず、メスが来て繁殖期になると谷渡り鳴きが始まるそうだ。
北海道もそうなのかな?春が来たらオスだけの時期に地鳴きしかしないのか確かめてみよう。と一瞬思ったんだけど、ウグイスって藪の中にいるからなかなか見つけられないんだよね。それにオスかメスかも見た目でわからないし。「ホーホケキョッ」って鳴いてくれるからはじめて「あ、ウグイスだ」とわかるんだけど、そのときにはもう繁殖期に入っているってことだ。ウーン、やっぱり研究は地道なフィールドワークの成果なんだね。
WIRED の記事で、スワロフスキー・オプティックの新製品「AX Visio」をレビューしています。
野鳥の名前を教えてくれる「AI双眼鏡」が最高だった
AX Visioはカメラを内蔵しており、画像認識ソフトウェアを活用して9,000種以上の鳥をリアルタイムで識別できる。また、一部の哺乳類や昆虫も識別でき、野生動物の観察において非常に便利な双眼鏡となっている。
探鳥会などに行くと、みなさん様々な双眼鏡を首から下げております。ベテランのツワモノの中には見るからに高級そうな海外メーカーもチラホラ。スワロフスキーもその中の一つだと思うんだけど、なんと双眼鏡自体にAIを搭載しちゃって、この鳥は何ていう鳥ですよって教えてくれるらしい。もうレンズの性能だけじゃ競えない世界に突入?何でもかんでもAI搭載というのもどうかと思うけれど。
GPSも積んでいるので、生息域による識別にも対応しているし、9,000種以上の鳥をリアルタイムで識別できるそうだ。驚くのはまだ早い。値段もビックリ、¥800,000(税別)だって。
AIが無くても、高級双眼鏡は40万円くらいするものも平気である世界だから、もはや高いんだか、安いんだか、訳が分からない気がしてくるが、とりあえず、探鳥会では注目を集めること間違いなし!
ところで、バードウォッチングに使う双眼鏡は、ウン十万円もする高級品は必要ありません。ピンからキリまであるから最初は、安いものでも十分。楽しくなってきたらちょっとだけ良い双眼鏡にしてみようかなってことになっていくんだけど、さらに趣味が高じて沼にハマると、レンズが明るいとか、くっきり見えるとか、だんだんいいのが欲しくなってくるんだよねぇ。きりが無いから気をつけなくちゃ。
花は、5月から9月、大雑把に春から秋です。高さは10センチから30センチくらい。葉は、ハートが3つ合わさった形で、キュート。花が咲いてなくてもわかります。一輪の小さくて黄色い花をつけます。日が当たると咲くようで、曇っていたり夕方には花が閉じています。
近所の駐車場の端っこや道端でよく見かけます。
葉っぱが赤っぽいものは、アカカタバミと呼ぶそうですが、これが都市部のヒートアイランドに対する適応進化ではないかということで、研究が進められているそうです。
都市の熱さで植物は赤く進化する ―ヒートアイランドへの急速な適応進化を初めて実証―
研究グループは、カタバミという世界中の都市や農地に生えている植物に注目しました。カタバミには、明確な特徴があります。通常の緑の葉を持つ個体だけでなく、真っ赤な葉を持つ個体まで種内に葉色の変異があるのです。そしてカタバミの赤葉は、個体内で緑から赤に変化する樹木の紅葉などと違い、生まれたときから赤いままです。つまりカタバミの葉色の違いの多くは遺伝的に決まっている遺伝的変異といえます。都市のカタバミは路傍に生えており、高温ストレスを強く受けているように見えます。研究グループは、都市部では赤いカタバミが多いことに気が付き、これは都市の高温に対する適応進化かもしれないと考えました。
研究によると、どうやら高温時には、緑の葉よりも赤い葉の方が、光合成で高い活性化を示し、高温ストレスに対して耐性が強いようです。都市の高温ストレスがカタバミを赤く進化させているのではないかとのことです。
詳しくは、こちらの論文から
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abq3542
地球温暖化で、植物も新しい気候に対応するのが大変です。札幌はあまり赤いカタバミを見ないような気がしますが、これから増えてくるかもしれません。そのうち地球上の植物は、ウェルズの「宇宙戦争」に出てきた火星の植物みたいになるのかも。さて、このような環境の変化に対して、人類は生き残れるのでしょうか?