エゾヘビイチゴ
エゾヘビイチゴ
蝦夷蛇苺
Fragaria vesca
- 目:バラ目
- 科:バラ科
- 属:オランダイチゴ属
5月はじめから、6月ごろ小さくて白い花を咲かせています。高さはせいぜい10センチから20センチくらい。花びらは5枚で、雄しべと雌しべの集合体は同じくらいの長さです。英名はワイルドストロベリー。
普段私たちが食べているイチゴは、このオランダイチゴ属のひとつが栽培されて、果物として普及したものだそうです。見慣れたイチゴのような、小さめの赤い実をつけます。食べることもできますが、道端のエゾヘビイチゴをつまんで食べるのは、おすすめしません。円山周辺は、エキノコックスをもつキタキツネもよく歩き回っているので、むやみに口に入れない方がいいです。
黄色い花を咲かせるヘビイチゴは、色の違いだけで形も名前もよく似ていますが、こちらはキジムシロ属です。
クサノオウ
サイハイラン
6月ごろ、暗い林の中にひっそりと咲いています。高さは40センチくらい。
草木が生い茂った暗い林で、1本だけポツンと咲いていると、妖しい美しさがあります。葉っぱは根元に1枚だけです。部分的菌従属栄養植物といって、光合成と合わせて菌類からも必要な養分を得ているそうなので、葉は必要最小限なのかな。
昔は、円山の動物園裏の散策路にも咲いていましたが、いつの間にか見なくなりました。盗掘されちゃったのかな?
ジメジメした暗い林の中だからこそ、美しさが引き立っていると思うんだけどね。
2001年と2013年の写真は、動物園裏のフェンス沿いに咲いていたもの。昔のデジカメで薄暗い中だったので、毎年挑戦したけど、まともに撮れたことがなかった。今もそうだけどね。
その後、ずっと見かけなかったんだけど、コロナのパンデミックでジムにも通わなくなって、代わりに頻繁にお散歩に出ることが増えて、円山周辺(といっても旭山記念公園まで含む結構広範囲)もあっちこっち歩くようになったので、サイハイランも久しぶりに見つけることができました。