マガモ? カルガモ? どっち?!

円山公園では、緑色の頭が目立つマガモをよく見かけます。でも一緒にいるマガモのメスは地味です。ヒナを連れている姿も見かけます。
カルガモの方は残念ながら円山公園では見たことがありません。
全国ニュースでは、カルガモの親子が道路を横断する様子がよく話題になりますが、同じ時期に札幌でもヒナを連れて歩く姿がローカルニュースで紹介されたりします。
札幌はマガモはたくさんいますがカルガモは少ないので、実際に紹介されているのはたいていマガモの親子です。でも札幌のTV局は、よくわかっていないのか「カルガモの親子が行進しています」と紹介することが多かったです。最近は「マガモの親子」と正しく紹介されることが増えましたが、調べるのが面倒な場合は「カモの親子です」とお茶を濁した表現をしています。
カルガモのオスとメスは、よく見ると微妙に違うんだけど、ほとんど見分けがつきません。
そして、マガモのメスはカルガモによく似ています。間違えるのも仕方ありません。
見分け方は、マガモのメスのクチバシは全体的に黄色で上面に雑に黒色を乗せている感じ。
カルガモのクチバシは地の色が黒で、先端だけ黄色くなっています。
マガモのメスは体全体が茶系で、カルガモは茶色っぽさは少なめでモノクロっぽく、顔も色白。もちろん個体差もありますが、一番見分けやすいのはクチバシかもしれません。
ヒナの方はみんな同じに見えるっ!混じり合ったらわからないかも。ポイントはほっぺた。
マガモのヒナのほっぺに茶色い斑点模様があります。点になっているところを注視。
カルガモのヒナもほっぺに模様があるんだけど、微妙に線状。横長で過眼線とくっついている場合もある。とはいえ、やっぱり微妙かも。
さあ、TVのニュースででカモの行進が放送されたら、ホントにカルガモかどうか、がんばってチェックしてみよう。
クジャクの羽はレーザー共振器になる

怪獣が体から光線を発射して、ビルを吹き飛ばす!
「生き物がどうやってそんな光線を出せるんだよ」——そんなツッコミに、生物学的な説明がつけられるかもしれません。
一の谷博士なら、こう言うかも。
「ふむ、万城目くん。あの怪獣は、うろこ状の体表で太陽光線を吸収し、特定の周波数の光を増幅して、レーザー光線として発射しているのかもしれんな」
科学者たちは古くから、クジャクの羽根が「構造色」を示すことを知っていました。これは、~色素を使わずにまばゆいばかりの色彩を生み出す自然の仕組みです~。羽根内部の整然とした微細構造が特定の周波数の光を反射し、鮮やかな青や緑、そして虹彩のような輝きを生み出します。しかし、フロリダ工科大学の物理学者ネイサン・ドーソン氏とその同僚たちは、さらに一歩進んで、これらの微細構造がレーザー共振器としても機能するかどうかを検証しようとしました。
science:孔雀の羽はレーザーになる
研究の結果、クジャクの尾羽が外部の光を増幅し、レーザー光に変換できる構造を持っていることがわかりました。
これは、生物の構造がコヒーレント光(指向性が高く、エネルギーが集中したレーザー光)を生み出せることを、動物界で初めて確認した例となりました。
もちろん、クジャク自身がその光を何かに使っているわけではありません。
けれど、この研究は、将来、生体材料からレーザーを作り出すことで、医療やバイオセンシング、画像診断、さらには治療への応用が期待できるそうです。
・・・なんだかワクワクしてきませんか?
うんと遠い未来には、レーザー光線で虫を撃ち落として食べちゃう野鳥がいるかもよ。
鳥の羽毛の色彩を際立たせているは隠れた無彩色!?

仕事では、色を決めなければならない場面が多々あります。決めるときにはとても悩みます。配色はもちろん、色の面積や素材、晴れている日と雨の日など、状況によって色の見え方が変わるからです。ああでもない、こうでもないと時間をかけて考えますが、実はこの時間が一番楽しいのかも。
羽毛状部の先端によって形成される最も外側のカラフルな層と、羽毛状部の基部によって形成される最も内側の綿毛のような層が存在します。羽毛の色彩に関する研究では、一般的に、最外層の羽毛層の光学的特性が羽毛の色を決定し、この層のみがシグナル伝達の選択を受けると想定されています。しかし、羽毛の「隠れた」領域も光を反射・吸収しており、羽毛層は不透明ではありません。このことから、目に見える羽毛層と隠れた羽毛層の間には、重要でありながら見落とされている光学的相互作用が存在する可能性が示唆されます。
science:隠れた白と黒の羽毛層が、フウキンチョウ科や鳴禽類の羽毛の色彩を際立たせる
野鳥の羽毛には「構造色」と「カロテノイド色素」による色があります。構造色は、羽毛の微細な構造によって光が干渉・散乱することで生じ、青や紫といった色が生み出されます。カロテノイド色素は植物や動物に含まれる天然の色素で、主に赤・オレンジ・黄色を構成します。これらの色のおかげで、羽毛は見る角度によって色が変わって見えたり、美しい模様が現れたりします。
しかし、これだけで済まないのが野鳥の羽毛です。1本の羽毛の中でも、上部と下部で色が異なることがよくあります。上部の、外から見える部分は構造色やカロテノイド色素によって鳥の基本的な色が構成されていますが、下の方の隠れた部分は無彩色であることが多く、これが見えている色をより引き立てる役目をしているらしいです。
調査によると、フウキンチョウ科の羽毛は、カラフルな先端部分、白または黒の隠れて見えにくい層、そしてふんわりとした基部の三層構造になっています。白い層はカロテノイド色素の明度を増加させ、黒い層は構造色の彩度を高めているとのこと。こうして鳥は複雑で艶やかな色彩をまとっているのですね。
また、オスはカラフルな色素の下にに白い層を、メスは黒い層を持つことが観察されました。羽の表面の色はオスもメスも似ていますが、隠れた無彩色の層の色が違うため、メスのほうが控えめで地味に見えるそうです。
写真でも、背景が黒だと色が鮮やかに見えることがありますし、カラーを決めるときには、窓を切り抜いた黒やグレーの紙を当てて確認したりします。ファッションの世界でも似たような工夫があるかもしれませんね。
鳥たちも羽毛の色を決めるのに、いろいろ考えている…わけではなく、正確には鳥の「遺伝子」が決めているんですね。そう思うと、なんだかこっちのほうがすごい気がします。
ヘビイチゴ
5月の下旬ごろ、黄色くて可愛い花を咲かせます。花の大きさは12から15mmくらい。葉は3小葉(一つの葉柄から3つの小葉が出ている)で鋸歯があります。多年草。
萼片と副萼片の大きさが同じくらいで、葉の形は丸みを帯びています。赤い実を付けます。痩果(そうか)にはシワがあり、そのため赤い実全体に艶がないように見えます。
ヘビイチゴによく似た花にヤブヘビイチゴもあります。これがなかなか見分け方が難しい。ヘビイチゴは葉っぱの形が丸みを帯びていますが、ヤブヘビイチゴはちょっとだけ鋭角的。ヤブヘビイチゴの副萼片は萼片より大きい。ヘビイチゴの実は表面に艶がない。それに加えて、ヒメヘビイチゴというのもあって、余計こんがらがってくる。だんだんわからなくなってきたので、イチゴの仲間の見分け方もフローチャートにしてみました。円山公園には、ヘビイチゴもヤブヘビイチゴもヒメヘビイチゴもあるので、ぜひ見比べてみてください。
イチゴの話
苺は丸く膨らんだ実を付けますが、この部分は花床(かしょう)とか花托(かたく)と呼ばれる部分が膨らんだものです。その外側にある沢山の小さなツブツブが果実で、これは痩果(そうか)といって、中に種が入っています。てっきり外側のツブツブが種かと思ってました。実の外に種が付いていたらおかしいよね。果実だと思って食べていた部分は、実は花托(かたく)なのでした。でも果実も一緒に食べていたということだから、まぁいいか。








