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エゾリス通信

北海道札幌市の円山公園周辺は、 エゾリスをはじめとして様々な野鳥や、植物が豊富です。都市の中の原始林を楽しみながら未来に残しましょう。

深山というほど山奥じゃない ミヤマカケス

カケスとミヤマカケスのスケッチ

北海道に住んでいるカケスは、亜種のミヤマカケスで漢字で書くと「深山橿鳥」山深いところにいるカケスという事でしょうか。なんだか北海道を全部まとめて山奥認定されてるみたいだけど、地下鉄駅から歩いて3分ほどの円山公園でも見られます。

本州のカケスは、目つきからして怒ってる感じですが、ミヤマカケスは黒目がちの瞳が柔和そう。ま、顔だけ見て判断しちゃいけないけどね。頭のオレンジがかった色と、青と黒のコントラストが綺麗な羽が、特に冬は目立ちます。

カラスの濡れ羽色

カラス-スケッチ
カラス-スケッチ

女性の美しい黒髪を指して「カラスの濡れ羽色」なんて言い方をします。青みを帯びた艶のある黒髮のことですね。
最近のカラスは、でかくて真っ黒の鳥でゴミを漁っているような、あまりいいイメージがありませんが、昔はきれいな髪の色に例えられるくらい、愛でられた時代もあったのでしょうね。

一見真っ黒なカラスの羽ですが、太陽の下でよく見ると角度によっては青や紫の光沢のある色が見えます。これは構造色といわれるもので、もの自体が持っている色ではなくて、羽の細かな構造によって光が散乱したり干渉したりしてキラキラと光沢があるように見えるのです。
鳥の目って色の識別に関しては人間より優れていて、人間には見えない紫外線領域まで感知できるそうです。人間の目で見る限りでは、「黒ずくめだけど、よく見ると青っぽい艶もあるね」程度ですが、わざわざ構造色を見せるような羽を持っているくらいだから、カラス同士で見ている色は、ずっと複雑で、カラフルな色なのかもしれません。
でも、人間の目の性能じゃ、見られない。残念。

円山でいつも見られるカラスは、二種類。ハシブトガラスとハシボソガラス。
自転車のかごに買い物した袋を入れておいたりしたら、中身を持っていかれたり、自転車ごとひっくり返されたりするから要注意です。

緑色のキツツキ ヤマゲラ

ヤマゲラ-スケッチ

本州には、アオゲラっていうのがいるらしい。北海道にはいないんだけど、日本固有種だそうだ。一方北海道には、アオゲラによく似たヤマゲラがいる。分類上は

  • アオゲラ:キツツキ目キツツキ科アオゲラ属アオゲラ
  • ヤマゲラ:キツツキ目キツツキ科アオゲラ属ヤマゲラ

ということは、亜種ってわけでは無いらしい。難しいね。
ヤマゲラは西ヨーロッパからシベリア南部、北海道、インド北部から中国、東南アジアなど随分広く分布している。世界的には、ヤマゲラはどこでも見られるけれど、アオゲラは本州に行かなきゃ見られない、珍しい鳥ってことなの?ちょっとだけ残念な気もしてくる。

それにしても、やっぱり北海道の野鳥は色白でスッキリして見えるよね。

どっちがどっち? ハシブトガラとコガラ

ハシブトガラとコガラ-スケッチ
ハシブトガラとコガラ-スケッチ

北海道には、ハシブトガラという小さな野鳥がいてこれは、本州にはいません。頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります。
一方本州には、コガラという小さな野鳥がいて、頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります・・・って、全く同じじゃん。
そう、見た目もそっくりおんなじなのに名前が違う!

さらにややこしいことに、コガラは北海道にも住んでいる。つまり、北海道にはハシブトガラとコガラが一緒に暮らしているので、公園で見かけてもどっちがどっちかさっぱりわからないのです。
ハシブトガラとコガラは見た目はそっくりで見分けがつかないけど、違う種の鳥。それなのになぜこんなに似ている?。
自分で描いててもさっぱりわからない!

でも、よーく見るとクチバシの太さだったり、頭の光沢だったり、羽を閉じたときの色具合とか、尾の先の形だとか、足の爪の鋭さ具合で見分けられるっていうんだけど、ちっちゃくて、すばしこい小鳥のこんな細かいところ、野外で見分けられるわけがない!!光沢だとか色の具合とか光の加減でいかようにも見えるし。

昔、本州のとある地方の野鳥関連施設に行ったとき、そこの館長さんとお話していたら、その人はいつもはコガラしか見てないので、たまに北海道に行ってハシブトガラが出てくると普段見ているコゲラと何となく違うっていうのがわかるから見分けが付きます、といっていました。北海道の人は普段からハシブトガラもコガラもごちゃごちゃにして見ているから、見分けがつかないけど、普段コガラしか見ていない人がそこにハシブトガラ交じると感覚で見分けられるのかもしれないなと思ったのでした。さすが普段からジロジロ見ている専門家はちがう。

NO.1アイドル シマエナガ

シマエナガ-スケッチ
シマエナガ-スケッチ

雪の妖精とか空飛ぶ豆大福とかよばれる、近年大人気のシマエナガは、北海道に住んでいるエナガの亜種です。
本州のエナガは、西郷さんみたいな太い眉毛で、顔だけ見るとおんなじエナガなの?って感じ。でもヒナはどちらも眉付きなんだよね。シマエナガは子供の頃は野生児だったのに大人になったら色白美人になっててビックリというパターンかな。

もうすっかり全国区で、本家エナガより知名度が上になった感があるシマエナガです。北海道のお土産屋さんには、シマエナガグッズやシマエナガのお菓子がいたるところにあります。ホントのアイドルだったら、いまごろ売上ナンバーワンだよね。

逆さまの鳥 シロハラゴジュウカラ

シロハラゴジュウカラ
シロハラゴジュウカラ-スケッチ

円山公園でよく見かけるのがシロハラゴジュウカラです。いつも逆さまになっています。幹を下向きで走り回っていることが多く、しかも人が近づいてもあまり逃げないので他の鳥よりも目に付きやすいです。 樹に逆さまにとまることが出来るのはこの鳥だけなのですぐ見分けられるでしょう。

北海道にいるのは、ゴジュウカラの亜種でシロハラゴジュウカラです。
本州のゴジュウカラは、脇腹が淡いオレンジ色ですが、北海道のシロハラ君は、名前のようにおなかも白くてお尻の方だけ少しオレンジがかっています。北海道の野鳥の亜種って模様とか色とかスッキリしているよね。

円山公園でもやっている野鳥の会の探鳥会では、記録としては亜種名は記載しないので、ゴジュウカラとしてカウントしています。それはそれとして、個人的な探鳥記録の中では「シロハラゴジュウカラ」と呼んであげてます。こっちの方が気品がある感じがしません?

円山公園では特に珍しくない鳥ですが、本州では山の方の鳥で人里近くではあまり見かけないそうですから、「またゴジュウカラかぁ」なんて言わないで見てあげてください。