どっちがどっち? ハシブトガラとコガラ
北海道には、ハシブトガラという小さな野鳥がいてこれは、本州にはいません。頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります。
一方本州には、コガラという小さな野鳥がいて、頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります・・・って、全く同じじゃん。
そう、見た目もそっくりおんなじなのに名前が違う!
さらにややこしいことに、コガラは北海道にも住んでいる。つまり、北海道にはハシブトガラとコガラが一緒に暮らしているので、公園で見かけてもどっちがどっちかさっぱりわからないのです。
ハシブトガラとコガラは見た目はそっくりで見分けがつかないけど、違う種の鳥。それなのになぜこんなに似ている?。
自分で描いててもさっぱりわからない!
でも、よーく見るとクチバシの太さだったり、頭の光沢だったり、羽を閉じたときの色具合とか、尾の先の形だとか、足の爪の鋭さ具合で見分けられるっていうんだけど、ちっちゃくて、すばしこい小鳥のこんな細かいところ、野外で見分けられるわけがない!!光沢だとか色の具合とか光の加減でいかようにも見えるし。
昔、本州のとある地方の野鳥関連施設に行ったとき、そこの館長さんとお話していたら、その人はいつもはコガラしか見てないので、たまに北海道に行ってハシブトガラが出てくると普段見ているコゲラと何となく違うっていうのがわかるから見分けが付きます、といっていました。北海道の人は普段からハシブトガラもコガラもごちゃごちゃにして見ているから、見分けがつかないけど、普段コガラしか見ていない人がそこにハシブトガラ交じると感覚で見分けられるのかもしれないなと思ったのでした。さすが普段からジロジロ見ている専門家はちがう。