エゾアカバナ
6月初めから中旬ごろ淡い紅色の花をつける。高さは15から50cmほど。花びらは4枚で先端が浅く裂けている。雄しべの先端が4つに裂けるのが特徴。葉には鋸歯がある。多年草。
円山公園では見つけにくいけど、暗い林の中で小さく固まって咲いていました。旭山記念公園ではあちこちに結構咲いています。茎が長くて花も小さいのでちょっとした風で、ふらふら動いてなかなか写真はうまく撮れません。最初見たときは、うつむき加減で花もあまり開いていないので、そういう花なのかなと思っていました。でも夕方の散歩時間では単に花を閉じていただけでした。閉店時間が早いのね。4時くらいには、しぼんでしまいます。長い毛のついた種ができて(写真左上)、風に乗せて飛ばします。





クゲヌマラン
5月の下旬くらいに白い花を咲かせます。高さは30から50cmくらい。蕾の頃はそうでもありませんが、咲き始めると花の部分がにゅにゅっと伸びて葉よりも高くなります。同じ仲間のギンランは花に距(きょ)が見えますが、クゲヌマランは距がほとんど目立たないか、距が無いように見えます。
円山ではあまり目立ちませんが、広い範囲でポツンポツンとまばらに咲いています。咲く時期が5月から6月にかけてなので、散策路沿いなどに咲いていると、ちょうど草刈りの時期に重なって気がついたらバッサリ刈られていたりします。




円山公園や旭山記念公園にはクゲヌマランや、よく似たギンランも咲いています。見分け方のフローチャートを作ってみました。
イヌタデ
6月から10月くらい。20センチから50センチくらいで、赤紫のちっちゃな花を密に付ける。
道端で普通に見られる、いわゆる雑草。葉は互生して、細長い楕円形。うっすら黒っぽい模様が見えるのは、ミズヒキ(タデ科 イヌタデ族)と同じイヌタデ族の特徴。
イヌムギとかイヌエンジュとか植物名には「イヌ」と名のつくものがありますが、本物に比べて役に立たないとか、格下という意味があるそうです。香辛料などに使われるヤナギタデに対して、何の役にも立たないタデということで、「イヌタデ」になったらしい。植物学者には、たぶん猫派が多いんだと思う。
よく見ると、色もきれいで可愛いんだけど、あんまりたくさんになると、ちょっとうっとうしいかな。近所の空き地でよく見かけます。




ナワシロイチゴ
6月初め頃から紅紫色の花をつけます。結構長く咲いています。地面を這うように伸びる低木。小葉は鋸葉で、先端はとがりません。
がく片は、開いていますが花弁は、閉じたままのようです。そのうち茶色く変色して枯れたようになり、がく片も閉じますが、再度パックリ開いて赤い実が顔を出します。果実は酸味が強く、ジャムなどに使われるそうです。
円山や旭山記念公園など、あちこちの道端で見かけます。動物園裏の藻岩山麓通ののり面にも咲いていますが、ちょうど咲き切ったころに、草刈りできれいさっぱり刈り取られていました。






エゾヘビイチゴ
5月はじめから、6月ごろ小さくて白い花を咲かせています。高さはせいぜい10センチから20センチくらい。花びらは5枚で、雄しべと雌しべの集合体は同じくらいの長さです。英名はワイルドストロベリー。
普段私たちが食べているイチゴは、このオランダイチゴ属のひとつが栽培されて、果物として普及したものだそうです。見慣れたイチゴのような、小さめの赤い実をつけます。食べることもできますが、道端のエゾヘビイチゴをつまんで食べるのは、おすすめしません。円山周辺は、エキノコックスをもつキタキツネもよく歩き回っているので、むやみに口に入れない方がいいです。
黄色い花を咲かせるヘビイチゴは、色の違いだけで形も名前もよく似ていますが、こちらはキジムシロ属です。






よく似たイチゴの仲間の見分け方を写真付きのフローチャートにしてみました。
こちら ↓ も見てください。









