エゾヘビイチゴ
5月はじめから、6月ごろ小さくて白い花を咲かせています。高さはせいぜい10センチから20センチくらい。花びらは5枚で、雄しべと雌しべの集合体は同じくらいの長さです。英名はワイルドストロベリー。
普段私たちが食べているイチゴは、このオランダイチゴ属のひとつが栽培されて、果物として普及したものだそうです。見慣れたイチゴのような、小さめの赤い実をつけます。食べることもできますが、道端のエゾヘビイチゴをつまんで食べるのは、おすすめしません。円山周辺は、エキノコックスをもつキタキツネもよく歩き回っているので、むやみに口に入れない方がいいです。
黄色い花を咲かせるヘビイチゴは、色の違いだけで形も名前もよく似ていますが、こちらはキジムシロ属です。






タニギキョウ
マイヅルソウ
ルイヨウショウマ
フッキソウ
4月の末から5月の初め頃咲いています。高さは25センチくらい。ツゲ科の常緑小低木ということで、小さい割に何となくゴツい感じと思っていたら、木に分類されるんですね。
ヒトリシズカみたいに、ブラシ系の花だけど、清楚な感じは全然しない。ちょっと調べていたら、「花はあまり鑑賞価値はありません」とか「地味なので盗掘の心配もない」とか、あんまりな言われよう。他人の声は気にせず、しっかり生きて欲しいと思う。
建物の植栽でよくグランドカバーとして利用されるともあるが、札幌ではあまり見たことがないような気がする。冬はどうせ雪に覆われるから、常緑といわれてもあまり選ばれる要素がないのかも。見た目丈夫そうだけど、・・・花が地味だし。



ヒトリシズカ
オドリコソウ
クルマバソウ
5月初旬から中旬にかけて、咲き始めます。円山近辺では、散策路、登山道、林道、至る所で見られます。白くて小さな花をたくさん付け、よく見ると花の付け根の方がロート状(ラッパ型)になっています。葉は6〜10個が輪生して、細めの楕円形で艶があります。茎や葉に毛はありません。
クルマムグラやオククルマムグラは、クルマバソウによく似ていますが、それらよりもクルマバソウの花は少し大きめで、咲く時期も早いです。クルマムグラやオククルマムグラは、クルマバソウの花が無くなった頃咲き始める感じです。
花は小さいですが、固まってたくさん咲くので、きれいです。円山ではあっちこっちに咲いているので、クルマバソウがが咲き始めたら、そろそろあの花も咲く頃かなとか、もうクルマバソウの時期も終わり頃だからあの花も咲いているかも、などと他の花が咲き始める目安にすると便利です。


