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エゾリス通信

北海道札幌市の円山公園周辺は、 エゾリスをはじめとして様々な野鳥や、植物が豊富です。都市の中の原始林を楽しみながら未来に残しましょう。

イチゴの仲間

円山周辺で名前にイチゴとつく植物は

があります。
ナワシロイチゴはキイチゴ属。エゾヘビイチゴはオランダイチゴ属。その他はキジムシロ属です。大雑把に言うとナワシロイチゴは木の仲間で、他の◯◯ヘビイチゴは草の仲間です。一般的には木になるのが果物で、草になるのが野菜と分類されます。

ナワシロイチゴは花も実もひと目で違いがわかるので問題ありません。エゾヘビイチゴは花が白いので、これもすぐ区別がつきます。ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、ヒメヘビイチゴは、いずれも黄色い花で葉っぱの形も似ているので、見分けるのがちょっと難しいです。また、円山のエゾヘビイチゴは赤い実をつけるのと白い実をつけるもの(白実のエゾヘビイチゴ)があります。花や葉を見ての見分け方はわかりません。そのうちじっくり観察してみようと思います。

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ギンランの仲間

円山近辺では、ギンランとクゲヌマランが見られます。ササバギンランはまだ見たことがないけど、もしかしたらどこかに咲いているかも。
ギンランとクゲヌマランはよく似ていますが、違いは距が見えるか、見えないか。高さを比べてもクゲヌマランのほうが高いのでわかりやすいかと思いますが、咲き始めの頃はよくわかりません。円山では同じようなところに咲いていますが、クゲヌマランは単独であちらこちらに広く分布しているような気がします。

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ウシハコベ

ウシハコベ
牛繁縷
Stellaria aquatica

  • 目:ナデシコ目
  • 科:ナデシコ科
  • 属:ハコベ属

花弁は白く、5枚だが根本まで深く切れ込んでいるので10枚に見える。茎の下部は地面をはい、上部は20から50センチほど立ち上がる。茎は節の部分が紫色をを帯びて上部には腺毛が生えている。上部の葉には柄がなく、茎を抱いている。萼には腺毛が密生している。越年草、多年草。

ハコベの仲間では、雌しべが5本なので見分けやすい。他のハコベは雌しべが3本。咲き始めるのは5月下旬から6月初めで、ミドリハコベやコハコベよりも遅いです。円山動物園の中で咲いています。

よく似た植物、ウシハコベ、ミヤマハコベ、ミドリハコベ、コハコベの見分け方はこちらをご覧ください。

ミヤマハコベ

ミヤマハコベ
深山繁縷
Stellaria sessiliflora

  • 目:ナデシコ目
  • 科:ナデシコ科
  • 属:ハコベ属

花弁は白く、5枚だが根本まで深く切れ込んでいるので10枚に見える。花は10から15mm程度。5月中旬ころから咲き始める。花柱は3個。雄しべは10個。高さは20cm前後で、茎はやや地面を這う。萼や花柄には毛がある。茎には2列の毛が生える。上部の葉にも、細くて長い柄があります。多年草。

他のハコベの仲間と見分けるポイントは花弁が萼片より長いことと、茎の上の方に付く葉にも葉柄があることです。円山では数が少ないようです。

よく似た植物、ウシハコベ、ミヤマハコベ、ミドリハコベ、コハコベの見分け方はこちらをご覧ください。

ミドリハコベ

ミドリハコベ
緑繁縷
Stellaria neglecta

  • 目:ナデシコ目
  • 科:ナデシコ科
  • 属:ハコベ属

5月はじめ頃咲き始め、花は10mmくらい。花弁は白く、5枚だが根本まで深く切れ込んでいるので10枚に見える。花弁の隙間が小さく、重なる場合も。茎の片側に1列の毛が生える。茎は緑色で立ち上がっている。上部の葉には柄がないか、あっても太くて短い。葉の色は明るい緑色。越年草。

円山の登山道やユースの森でよく見かけます。コハコベと比べるとだいぶ大きく見えます。

よく似た植物、ウシハコベ、ミヤマハコベ、ミドリハコベ、コハコベの見分け方はこちらをご覧ください。

コハコベ

コハコベ
小繁縷
Stellaria media

  • 目:ナデシコ目
  • 科:ナデシコ科
  • 属:ハコベ属

4月中ころから咲き始め、花は6から7mmくらいで小さい。花弁は白く、5枚だが根本まで深く切れ込んでいるので10枚に見える。花弁の隙間が大きめ。茎は赤っぽく、片側に1列の毛が生えている。地面を這うように伸びます。上部の葉は柄がないか、あっても太くて短い。葉の色は濃い緑色。越年草。

アチラコチラの道端で咲いてはいますが、小さくて目立ちません。

よく似た植物、ウシハコベ、ミヤマハコベ、ミドリハコベ、コハコベの見分け方はこちらをご覧ください。