どっちがどっち? ハシブトガラとコガラ
北海道には、ハシブトガラという小さな野鳥がいてこれは、本州にはいません。頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります。
一方本州には、コガラという小さな野鳥がいて、頭に黒いベレー帽をかぶっていてクチバシの下に小さなヨダレ掛けみたいな黒い部分があります・・・って、全く同じじゃん。
そう、見た目もそっくりおんなじなのに名前が違う!
さらにややこしいことに、コガラは北海道にも住んでいる。つまり、北海道にはハシブトガラとコガラが一緒に暮らしているので、公園で見かけてもどっちがどっちかさっぱりわからないのです。
ハシブトガラとコガラは見た目はそっくりで見分けがつかないけど、違う種の鳥。それなのになぜこんなに似ている?。
自分で描いててもさっぱりわからない!
でも、よーく見るとクチバシの太さだったり、頭の光沢だったり、羽を閉じたときの色具合とか、尾の先の形だとか、足の爪の鋭さ具合で見分けられるっていうんだけど、ちっちゃくて、すばしこい小鳥のこんな細かいところ、野外で見分けられるわけがない!!光沢だとか色の具合とか光の加減でいかようにも見えるし。
昔、本州のとある地方の野鳥関連施設に行ったとき、そこの館長さんとお話していたら、その人はいつもはコガラしか見てないので、たまに北海道に行ってハシブトガラが出てくると普段見ているコゲラと何となく違うっていうのがわかるから見分けが付きます、といっていました。北海道の人は普段からハシブトガラもコガラもごちゃごちゃにして見ているから、見分けがつかないけど、普段コガラしか見ていない人がそこにハシブトガラ交じると感覚で見分けられるのかもしれないなと思ったのでした。さすが普段からジロジロ見ている専門家はちがう。
ネコノメソウ
ネコノメソウ
猫の目草
Chrysoplenium
- 目 : ユキノシタ目
- 科 : ユキノシタ科
- 属 : ネコノメソウ属
開花は5月の初めから中くらい。高さは5cmから15cmくらい。
地面に張り付くような感じで、固まって咲いています。道端に咲いている割に花も緑っぽくて目立たないので見逃してしまうかも。
随分前になりますが、林の中の小道沿いにネコノメソウがたくさん咲いてたんだけど、ある日散策路の整備だかなんだかで小道がガガガガガッと削られて、通路拡大!(ほとんど人も通らないのに)
たくさん咲いていたネコノメソウがきれいさっぱりなくなってしまったのでした。
今では、通路拡張を免れた道の片隅にこじんまりと固まって咲いているのでした。
NO.1アイドル シマエナガ
雪の妖精とか空飛ぶ豆大福とかよばれる、近年大人気のシマエナガは、北海道に住んでいるエナガの亜種です。
本州のエナガは、西郷さんみたいな太い眉毛で、顔だけ見るとおんなじエナガなの?って感じ。でもヒナはどちらも眉付きなんだよね。シマエナガは子供の頃は野生児だったのに大人になったら色白美人になっててビックリというパターンかな。
もうすっかり全国区で、本家エナガより知名度が上になった感があるシマエナガです。北海道のお土産屋さんには、シマエナガグッズやシマエナガのお菓子がいたるところにあります。ホントのアイドルだったら、いまごろ売上ナンバーワンだよね。
逆さまの鳥 シロハラゴジュウカラ
円山公園でよく見かけるのがシロハラゴジュウカラです。いつも逆さまになっています。幹を下向きで走り回っていることが多く、しかも人が近づいてもあまり逃げないので他の鳥よりも目に付きやすいです。 樹に逆さまにとまることが出来るのはこの鳥だけなのですぐ見分けられるでしょう。
北海道にいるのは、ゴジュウカラの亜種でシロハラゴジュウカラです。
本州のゴジュウカラは、脇腹が淡いオレンジ色ですが、北海道のシロハラ君は、名前のようにおなかも白くてお尻の方だけ少しオレンジがかっています。北海道の野鳥の亜種って模様とか色とかスッキリしているよね。
円山公園でもやっている野鳥の会の探鳥会では、記録としては亜種名は記載しないので、ゴジュウカラとしてカウントしています。それはそれとして、個人的な探鳥記録の中では「シロハラゴジュウカラ」と呼んであげてます。こっちの方が気品がある感じがしません?
円山公園では特に珍しくない鳥ですが、本州では山の方の鳥で人里近くではあまり見かけないそうですから、「またゴジュウカラかぁ」なんて言わないで見てあげてください。