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エゾリス通信

北海道札幌市の円山公園周辺は、 エゾリスをはじめとして様々な野鳥や、植物が豊富です。都市の中の原始林を楽しみながら未来に残しましょう。

円山公園も雪まつり?

円山公園では、ナゾのアーティストとして有名な方がいて、自然に落ちている葉っぱや枝、雪を使っていろんな動物などの作品を作って楽しませてくれています。
たいていは、いつ作られているかもわからないし、風で飛ばされたり、溶けてしまったりで、ほんとに期間限定なので、見つけられたらラッキーって感じです。

円山公園の雪像
円山公園の雪像

今日は、お散歩で木道を歩いていたら照明を囲むよな「手」が作られていました。灯りをマッチにたとえた「マッチ売りの少女」?凍える指先を小さな炎で暖めているようです。

最近、この方の影響なのか、公園内で雪像や雪だるま、なんだかわからないけど雪の創作物をたくさん見かけるようになりました。みんなそれぞれ冬を楽しんでいるようです。
今はちょうどさっぽろ雪まつり開催中で、大通公園はずいぶんと賑わっているようですが、円山公園も小さな雪まつりみたい。でも大通りとは違って、こちらは見る雪まつりではなくて作る雪まつりかな。やっぱり、見るより作る方が楽しいよね。

キバナノアマナ

キバナノアマナ
黄花の甘菜
Gagea lutea

  • 目 : ユリ目
  • 科 : ユリ科
  • 属 : キバナノアマナ属

開花は4月中旬から末くらい。高さは20センチほど。葉は細長く、黄色いかわいい花がたくさん咲きます。円山にはあちこちに咲いているので、エゾエンゴサクに並んで、春がきたなぁと感じる花です。

カラスの濡れ羽色

カラス-スケッチ
カラス-スケッチ

女性の美しい黒髪を指して「カラスの濡れ羽色」なんて言い方をします。青みを帯びた艶のある黒髮のことですね。
最近のカラスは、でかくて真っ黒の鳥でゴミを漁っているような、あまりいいイメージがありませんが、昔はきれいな髪の色に例えられるくらい、愛でられた時代もあったのでしょうね。

一見真っ黒なカラスの羽ですが、太陽の下でよく見ると角度によっては青や紫の光沢のある色が見えます。これは構造色といわれるもので、もの自体が持っている色ではなくて、羽の細かな構造によって光が散乱したり干渉したりしてキラキラと光沢があるように見えるのです。
鳥の目って色の識別に関しては人間より優れていて、人間には見えない紫外線領域まで感知できるそうです。人間の目で見る限りでは、「黒ずくめだけど、よく見ると青っぽい艶もあるね」程度ですが、わざわざ構造色を見せるような羽を持っているくらいだから、カラス同士で見ている色は、ずっと複雑で、カラフルな色なのかもしれません。
でも、人間の目の性能じゃ、見られない。残念。

円山でいつも見られるカラスは、二種類。ハシブトガラスとハシボソガラス。
自転車のかごに買い物した袋を入れておいたりしたら、中身を持っていかれたり、自転車ごとひっくり返されたりするから要注意です。

クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ
車葉衝羽根草
Paris verticillata

  • 目 : ユリ目
  • 科 : シュロソウ科
  • 属 : ツクバネソウ属

開花は6月初めくらい。高さは2、30センチくらいかな。全体に緑色でどこが花だかわかりにくい。ピョコンと上向きに伸びた部分が雄しべです。花の感じはシャープでかっこよくて好きなんだけど、いまいち派手だか、地味だか、どっちなのって感じ。数も少ないのでタイミングがずれると、そういえば今年は見なかったな、なんて見逃しがち。

円山公園のスノーキャンドル

たまたま夕方お散歩に出て、円山公園まで行ったらスノーキャンドルをやっていた。とってもきれい。

「冬のまちにスノーキャンドルのあかりを灯そう!2024」
16時30分から18時まで点灯だって。知らなかった。毎年やってるらしい。

円山公園の管理事務所に問い合わせてみたら、阪神淡路大震災の被害にあわれた方々への追悼と、札幌で冬の災害について考えようということで、1月17日に近い土曜日に毎年、札幌市内の公園で スノーキャンドルが灯されてるそうです。円山公園では、1月の第3土曜日が開催予定日で16時半~18時までが点灯時間になっているようです。

今年(2024年)は、元旦に能登半島地震もあったので、冬の災害について考える機会にするのは、良いことですね。

緑色のキツツキ ヤマゲラ

ヤマゲラ-スケッチ

本州には、アオゲラっていうのがいるらしい。北海道にはいないんだけど、日本固有種だそうだ。一方北海道には、アオゲラによく似たヤマゲラがいる。分類上は

  • アオゲラ:キツツキ目キツツキ科アオゲラ属アオゲラ
  • ヤマゲラ:キツツキ目キツツキ科アオゲラ属ヤマゲラ

ということは、亜種ってわけでは無いらしい。難しいね。
ヤマゲラは西ヨーロッパからシベリア南部、北海道、インド北部から中国、東南アジアなど随分広く分布している。世界的には、ヤマゲラはどこでも見られるけれど、アオゲラは本州に行かなきゃ見られない、珍しい鳥ってことなの?ちょっとだけ残念な気もしてくる。

それにしても、やっぱり北海道の野鳥は色白でスッキリして見えるよね。